蔵前の歴史ある老舗袋物会社
日本の職人が生み出す抜群の機能性

 歴史ある建物やお店、問屋、メーカーなどが昔から多く、江戸の人情が残っている町、蔵前。
 最近では若いクリエーターや新しいお店ができ始め、古さと新しさを併せ持つ魅力的な町となっています。
 蔵前をはじめとする台東エリアは、古くから地場産業の集積地として発展し、
今尚、ものづくりに関わる仕事に従事する多くの人たちが息づいています。

 そんな町蔵前で1953年に生まれた高屋は、60年以上にわたり、
革小物や財布、ハンドバッグ等の製品を造り続けてきた老舗企業です。
 その間一貫して、品質、技術の向上に努め、
業界でも品質の確かさにおいて、定評をいただいております。

 『蔵前工房』は、高屋が今までの経験と知識を活かして開発した、抜群の機能性を誇るブランドです。
 職人が一つ一つ丁寧に細部まで思いを込めて作りこんだ製品の使い良さをぜひ実感してください。

蔵前工房

「蔵前工房」の思い

日本で物作り

 わが国で産業の空洞化が言われて久しく、グローバル化の進展にともない、国内の製造現場はどんどんシュリンクしてゆきました。その結果、若い人たちが職業選択に際し、いわゆる「手に職をつけたい」と考えても、その選択肢は調理や製菓、理美容、建築関係等限定的で、ものづくり、中でも我々に身近な消費財の製造に関わる仕事につくことは、なかなか難しくなってしまいました。時代の流れとはいえ、日本のこの状況に強い違和感を抱いていました。

 当社では長年にわたり財布やハンドバッグ等の革製品を日本国内で製造してきました。特に当社は業界では珍しく自社工場を持ち、社内生産と外部の職人さんへの外注との両立てで生産を行っています。その外注の職人さんは高齢化し、そして後継者はまず居ません。その原因の大きなものはグローバル競争によるコスト低減圧力です。かつての自営の職人さんは、一般の勤め人に負けない収入を得ていました。けれども近年ではなかなか充分な報酬が得られていないというのが実情です。いわば我々が自らMade in Japanの価値を下げてしまったということで、そのことは誠に忸怩たる思いです。

 何とか「手仕事」によるものづくりの職業をこの国に残したい。一方当たり前のことですが、熟練の職人は一朝一夕には出来上がりません。技術を継承してゆくにはもう時間はあまりない。そこで自社で技術者を養成することにしました。ハローワークに募集を掛けると予想を超える多くの応募がありました。やはりものづくりを仕事にしたい人は多いのです。現在ベテラン社員の指導の下、順調に育っています。それが約一年前。そしてこの春、第二期の研修生が入社しました。

彼らが一人前になる頃、活躍の場として、しっかりとしたJAPAN BRANDが確立されていることを目指して「蔵前工房」はスタートしました。

お客様の価値

 とはいえ「日本製」というだけで何か価値があるとは考えていません。また作り手側の自己満足の「作品」でもありません。「蔵前工房」の製品は、あくまでも実用に供するいわば「道具」です。道具は使ってナンボです。使い勝手の良さや、耐久性などの実用的な品質こそがお客様にご提供できる「価値」だと考えています。

 第一号の製品である「スマート長財布」は、おかげさまで実用新案が認められました。第二弾の「コンパクト半札入れ」も自分自身使ってみて、これはぜひ多くの人に使っていただきたいと思える製品です。現在、新製品をいくつか企画中ですが、どれも使う方の身になって考えた、機能的なお勧めポイントがあります。

 「蔵前工房」は、まだ生まれたばかりのブランドですが、これからも、どんどんアイテムを広げていく予定です。使ってみて気に入っていただける製品、愛着を持っていただける製品を目指します。お客様に「満足」という価値をご提供でき、さらに次の新製品を楽しみにしていただけるような、そんなブランドにしたいと思っています。


2017年3月
「蔵前工房」代表
株式会社高屋 高橋 悌一

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Handmade in Japan